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清瀧神社(浦安市)

(せいりゅう じんじゃ)

清瀧神社は、千葉県浦安市堀江に鎮座する由緒ある神社で、地元の信仰を集める場所です。神社は、海の神である大綿津見神(おおわたつみのかみ)を主祭神とし、地元の漁業や海運に深く関連しています。その歴史は古く、災害を乗り越えながらも地域の守り神として長い年月を経てきました。

神社の概要

清瀧神社の本殿は、1855年(安政2年)に上総国のケヤキの大木を使用して造られました。木造三間社流造りという建築様式で、浦安市の有形文化財に指定されています。神社の神紋は、右三つ巴が使用されており、この神紋は古くから伝わるもので、神社の象徴的なデザインとなっています。

本殿の由緒と建築

清瀧神社の本殿は、1855年に再建されたもので、歴史的価値が高いとされています。この時期に奉納された狛犬もあり、建物と共に地域の歴史を語る重要な遺産となっています。また、2012年(平成24年)には、一之鳥居が新たに建設され、地域の人々に親しまれています。

神社の歴史

清瀧神社の創建は1196年(建久7年)と伝えられています。しかし、その歴史は決して平坦ではありませんでした。1299年(永仁元年)には津波により本殿が倒壊するなど、幾度となく自然災害に見舞われました。特に元禄・享保・寛政の各年間にも津波の被害を受け、再建を繰り返しながらも、その度に信仰を絶やさず続けてきました。

1855年(安政2年)に現在の本殿が再建され、この際には狛犬も奉納されています。1896年(明治29年)には拝殿が建立され、1923年(大正12年)には拝殿が修築されるなど、神社の構造も時代と共に変化しながら整備されてきました。また、1971年(昭和46年)には社務所と玉垣が建設され、1982年(昭和57年)には本殿が浦安市の有形文化財に指定されました。

境内とその特色

本殿と拝殿

清瀧神社の境内には、本殿と拝殿があり、特に本殿は浦安市の有形文化財として指定されています。歴史的建造物としての価値も高く、神社の象徴的な存在です。

堀江水準標石

境内には、土木学会から選奨土木遺産に指定されている「堀江水準標石」があります。これは、日本最古の水準標石の一つで、江戸時代には江戸川の水位を測る基準点として重要な役割を果たしていました。この標石は、千葉県銚子市の飯沼観音(圓福寺)内に設置された飯沼水準原標石と並ぶ歴史的な遺産です。

境内社

清瀧神社の境内には、以下の末社が祀られています。

これらの末社は、清瀧神社と同様に地域の人々の信仰の対象となっており、特に厄除けや五穀豊穣を祈る場所として重要視されています。

祭事と年間行事

清瀧神社では、年間を通じてさまざまな祭事が執り行われています。これらの行事は、地域の伝統と信仰を象徴するもので、多くの参拝者が訪れます。

主な祭事

毎月1日と15日には月次祭が行われ、月ごとの繁栄と安全を祈願します。これらの行事は、地域住民にとって日常生活の中で神とのつながりを感じる重要な機会となっています。

まとめ

清瀧神社は、千葉県浦安市にある歴史と伝統を持つ神社で、海の神である大綿津見神を祭神としています。その歴史は1196年の創建から続いており、幾度も津波などの災害を乗り越えてきました。浦安市指定の有形文化財である本殿や、土木学会選奨土木遺産である堀江水準標石など、歴史的にも文化的にも価値の高い神社です。

また、年間を通じて行われる多くの祭事は地域に根ざした信仰を支え、清瀧神社を訪れる人々に深い感銘を与えます。地域住民にとってはもちろん、観光客にとっても興味深い歴史や文化を感じることができる神社です。

Information

名称
清瀧神社(浦安市)
(せいりゅう じんじゃ)

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