概要
京成バラ園は、1959年に「世界に誇れるバラの作出と日本にバラ文化を広めたい」という思いから、京成バラ園芸によって設立されました。バラの品種改良を行い、国内外のバラコンクールで数多くの受賞歴を持ち、バラ文化の普及に大きく貢献しています。
バラ園の進化とリニューアル
1999年には、ローズガーデンを中心に、レストランやガーデンセンターなどを含む複合施設としてリニューアルされました。また、2010年には石釜ベーカリーも開店し、施設がさらに充実しました。園内は約3万平方メートルに広がり、1600品種、計1万株以上のバラが栽培され、訪れる人々を魅了しています。
バラ園内の見どころ
ベルサイユのばらとのコラボレーション
京成バラ園では、少女漫画「ベルサイユのばら」との共同企画が行われており、ベルばらのテラスやベルばら通りには、漫画に登場するキャラクターにちなんだバラが植えられています。特に「ベルサイユのばら」をモチーフにしたバラの6品種は見どころの一つです。また、漫画原作者の池田理代子や宝塚歌劇団によるトークショーも開催されています。
整形式庭園(フランス式)
園内には、400株のモダンローズが展示されたフランス式の整形式庭園があります。整形式庭園とは、直線や円を基調とした幾何学模様でデザインされた西洋風の庭園で、左右対称に作られた庭園が特徴です。特にツルバラを使った立体的な展示が見どころで、毎年訪れる人々を楽しませています。
自然風庭園(イギリス式)
また、自然な景観を再現したイギリス式の自然風庭園もあります。ここでは、原種のバラや季節ごとの草花が楽しめ、水生植物や湿生植物も観察できます。池の周りを歩きながら、自然の美しさを感じることができるスポットです。
季節行事
京成バラ園では、毎年5月から6月にかけて春バラが咲き誇り、「ローズフェスティバル」が開催されます。また、10月から11月には「オータムフェア」が行われ、秋バラが見頃を迎えます。これらのイベントは、多くのバラ愛好家や観光客にとっての楽しみの一つとなっています。
バラ以外の見どころ
京成バラ園では、バラだけでなく、他の草花や木々も豊富に楽しめます。春には桜やハンカチの木が見頃を迎え、特にゴールデンウィーク頃には「ハンカチの木」が注目されます。この木は日本ではまだ珍しく、その美しい姿が人気です。また、季節ごとに様々な花が園内を彩ります。
季節ごとの花々
- 1月~2月: さざんか・椿
- 2月~3月: クリスマスローズ・ミモザ・水仙など
- 4月: 紫菜花・レンゲ草・ヤマブキなど
- 6月: アジサイ・花菖蒲
- 7月~8月: ヘメロカリス・山百合など
- 9月中旬~下旬: 彼岸花
- 12月: ロウバイ
施設の概要
由美のガゼボ
園内のランドマークとなっている「由美のガゼボ」は、ブライダルデザイナーの桂由美がプロデュースした西洋風の東屋です。このガゼボでは、「恋人の聖地ローズウェディング」をはじめ、様々なイベントが開催されています。特にカップルに人気のスポットです。
大温室
京成バラ園の大温室では、熱帯性の植物が展示されており、年間を通して美しい植物を楽しむことができます。バナナなどの果物も栽培されており、温室内の快適な環境の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。
ショップやレストラン
京成バラ園内には、バラ関連の商品を販売する「ローズショップ」や、ガーデニング用品を取り揃えた「ガーデンセンター」があります。また、レストランやカフェもあり、訪れた際には食事や休憩を楽しむことができます。特に石釜ベーカリー「サンブレッタ」では、焼きたてのパンが楽しめます。
ネット販売とイベント
京成バラ園では、園内のガーデンセンターでの販売に加えて、ネット通販も行われており、遠方の方でも気軽にバラを購入することができます。特売イベントや「月曜花市」、「鉢の日」、「庭の日」など、定期的に特別な販売イベントが行われています。
アクセス情報
京成バラ園へは、公共交通機関や自動車でのアクセスが便利です。特に春や秋のバラのシーズンには、京成電鉄、東葉高速鉄道、東洋バスの企画乗車券「京成ローズきっぷ」が発売され、多くの観光客が訪れます。
公共交通機関でのアクセス
東葉高速鉄道「八千代緑が丘駅」から徒歩約15分。また、東洋バスの「八千代台八千代中央線」や「八千代台医療センター線」で「京成バラ園」停留所からアクセスが可能です。
自動車でのアクセス
首都高速湾岸線や東関東自動車道千葉北ICから国道16号を八千代方面に進み、約9キロメートルの距離です。駐車場は無料で、700台の乗用車が駐車可能です。
まとめ
京成バラ園は、バラ愛好家のみならず、家族連れやカップル、写真愛好家にとっても楽しめる魅力的なスポットです。季節ごとの美しい花々やバラの香りに包まれたこの場所で、ゆったりとしたひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。