概要
シルク・ドゥ・ソレイユ専用劇場としての誕生
舞浜アンフィシアターは、北米以外では初めてシルク・ドゥ・ソレイユの専用劇場として、2008年10月1日にオープンしました。この劇場では、シルク・ドゥ・ソレイユの独自の演目「ZED」が常設公演として上演され、オリエンタルランド(OLC)が事業主として運営していました。場所はディズニーアンバサダーホテルの隣接地にあり、劇場の外壁には巨大なシルク・ドゥ・ソレイユのロゴマークが描かれていました。
震災による影響と「ZED」の終了
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響で、「ZED」公演をはじめとするすべての公演が一時キャンセルされました。同年4月23日に公演が再開されましたが、震災後の来場者数の減少により経営が困難となり、「ZED」公演は2011年12月31日をもって終了しました。これにより、シルク・ドゥ・ソレイユの日本における常設劇場は姿を消しました。
舞浜アンフィシアターとして再オープン
「ZED」終了後、劇場は改装され、2012年9月1日より「舞浜アンフィシアター」として再オープンしました。このホールは多目的ホールとして、さまざまなイベントやパフォーマンスが行われています。シルク・ドゥ・ソレイユのロゴマークは取り外され、劇場は新たな形で再生しました。
劇団四季「美女と野獣」の上演
2022年10月からは、劇団四季がディズニーミュージカル「美女と野獣」を本シアターでロングラン上演しています。劇団四季が東京ディズニーリゾート内でディズニーミュージカルを上演するのはこれが初めてで、壁面には「劇団四季 美女と野獣」のロゴマークが新たに設置されました。
施設の特徴
舞浜アンフィシアターの設計と設備
舞浜アンフィシアターは、ひな壇式の客席を持つ多目的ホールであり、その設計は観客にとって視覚的に優れた体験を提供します。総事業費約140億円をかけて建設されたこの劇場は、地上7階建て、延床面積約14,000平方メートル、総客席数2,170席を誇ります。竹中工務店によって建設され、TDRの一部として運営されています。
「ZED」公演時の設備
シルク・ドゥ・ソレイユ専用劇場時代の舞浜アンフィシアターは、壮大な演出と技術力を活かした特殊な設備を備えていました。ステージは空中演技に対応できるように設計されており、様々なアクロバティックなパフォーマンスが可能でした。しかし、2011年に「ZED」公演が終了した後、劇場はそのままの形では残らず、多目的ホールへと改修されました。
現在の設備
多目的ホールとして再オープン後は、様々な公演やイベントに対応できるよう、柔軟な舞台設計や音響設備が整えられています。また、劇場の外観や内装もリニューアルされ、現代的で洗練されたデザインとなっています。
沿革
劇場の歴史
舞浜アンフィシアターの沿革を振り返ると、2005年にシルク・ドゥ・ソレイユ、OLC、ディズニーの3社間で劇場建設に関する合意が成立しました。その後、2006年に建設工事が開始され、2008年に「ZED」公演がスタートしました。しかし、2011年に震災の影響で公演が一時中止され、同年12月31日には「ZED」公演が終了しました。2012年には「舞浜アンフィシアター」として再オープンし、2022年には劇団四季が「美女と野獣」を上演しています。
重要な出来事
- 2005年4月 - 劇場建設に合意
- 2008年10月 - 「ZED」公演開始
- 2011年3月 - 東日本大震災の影響で公演中止
- 2011年12月 - 「ZED」公演終了
- 2012年9月 - 舞浜アンフィシアターとして再オープン
- 2022年10月 - 劇団四季「美女と野獣」上演開始
アクセス
最寄り駅と交通手段
舞浜アンフィシアターへのアクセスは非常に便利です。最寄りの駅はJR東日本京葉線の舞浜駅で、駅から徒歩約10分の距離にあります。また、ディズニーリゾートラインのリゾートゲートウェイ・ステーションからも徒歩約8分で到着できます。
バスでのアクセス
東京ベイシティバスや浦安市のコミュニティバス「おさんぽバス」も利用可能です。東京ベイシティバスの2系統、4系統、6系統、8系統、14系統、20系統、21系統、23系統が「オリエンタルランド本社前」バス停に停車し、そこから徒歩約3分でアクセスできます。「運動公園前」バス停からは徒歩約5分です。
車でのアクセス
車を利用する場合、首都高速湾岸線の舞浜入口や浦安出入口を利用すると便利です。
まとめ
舞浜アンフィシアターは、元々シルク・ドゥ・ソレイユ専用劇場として誕生しましたが、現在は多目的ホールとして様々なイベントや公演に利用される魅力的な施設です。ディズニーリゾート内に位置するため、観光客や地元住民にとっても利用しやすい場所にあります。今後も、劇団四季の「美女と野獣」をはじめとした多彩な公演が行われ、多くの人々に感動を提供し続けるでしょう。