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千葉市花の美術館

(ちばし はな びじゅつかん)

千葉市花の美術館は、千葉県千葉市美浜区の稲毛海浜公園内に位置する、美術館と植物園の両方の特徴を備えた施設です。約48,000株もの花や草木が植えられており、四季折々の植物を楽しむことができます。

施設の概要

千葉市花の美術館は、1995年に開催された「第12回全国都市緑化ちばフェア」のテーマ館として開設されました。フェア終了後の1996年には、千葉市の緑化啓発の拠点として再オープンし、温室棟、展示棟、休憩棟、屋外庭園などで構成されています。館内外には約1,600種類、48,000株の植物が植えられ、訪れる人々に花と緑の癒しを提供しています。

温室

温室では、熱帯や亜熱帯に自生する植物が育てられており、ハイビスカスやガジュマル、バナナなど、異国情緒あふれる植物を観察できます。高さ約23メートルのガラス張りの温室は圧巻で、様々な角度から植物を鑑賞できる工夫がされています。

展示棟

展示棟では、四季折々の花々が展示されるフラワーガーデンや、園芸相談を受け付ける相談コーナーがあります。また、1階にはポプリやハーブティーを販売する売店、花をテーマにした貸切利用も可能な「花工房」があり、2階には屋上庭園やフラワー体験カフェも併設されています。ここでは市民が自身の絵画や写真などを展示できるギャラリーもあり、地元のアート活動も支援しています。

屋外庭園

館外には四つの庭園が広がっており、前庭にはポピーなどの一年草が咲き、中庭や脇庭には四季の草花が配置されています。また、後庭にはローズガーデンがあり、バラの見頃には多くの来館者で賑わいます。後庭には、団体利用者が雨天時でも昼食を取れるようにバンガローも設けられています。

震災と復興

2011年の東日本大震災により、一時的に閉館したものの、同年9月に再開しました。ローズガーデンは震災後に部分的に開放され、徐々に元の姿を取り戻しています。

ネーミング・ライツ契約

2013年には、三陽メディア株式会社が命名権を取得し、「三陽メディアフラワーミュージアム」として親しまれましたが、2021年4月に契約満了に伴い、「千葉市花の美術館」という名称に戻りました。

施設情報とアクセス

基本情報

住所:千葉県千葉市美浜区稲毛海浜公園内

バリアフリー対応

館内には車椅子用トイレが設置されており、段差や傾斜が解消されたバリアフリー設計です。

交通アクセス

公共交通機関: JR京葉線「稲毛海岸駅」から徒歩約25分、またはバスで「花の美術館」停留所まで。

自動車: 首都高速湾岸線「湾岸千葉IC」から国道14号または357号経由でアクセスできます。駐車場も完備されており、通常期は3時間まで300円、以降1時間ごとに100円です。

展示・イベント

千葉市花の美術館では、四季折々の植物展示のほか、園芸相談や花に関する講習会も開催されています。「花のある暮らし」を推進する様々な取り組みが行われており、市民と植物のつながりを深める場として人気があります。

観覧料

施設により一部有料エリアもありますが、前庭・後庭・脇庭など一部の屋外エリアは無料で入場可能です。

四季の移ろいを楽しめる千葉市花の美術館は、訪れる人々に癒しと学びを提供する貴重なスポットです。アクセスしやすい立地にあり、子供から大人まで幅広い世代が訪れる憩いの場となっています。

Information

名称
千葉市花の美術館
(ちばし はな びじゅつかん)

千葉市・浦安・幕張

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