美術館の概要
昭和の森公園に隣接する美術館
ホキ美術館は、創業者である保木将夫氏によって収集された写実絵画作品を展示する目的で設立されました。約500点の作品が収蔵されており、半年ごとに展示替えが行われています。
展示作品と収蔵作家
収蔵作家の大半は日本人で、森本草介のコレクションをはじめとして、野田弘志、中山忠彦、青木敏郎などが名を連ねています。また、国外の作家としてはAdolf SehringやDario Campanileも含まれており、写実絵画の多様な魅力を楽しむことができます。
館内構造と特徴
ユニークな回廊型ギャラリー
館内は地上1階と地下2階にわたる三層構造の回廊型ギャラリーで、約120点の作品が展示されています。建物自体も見所が多く、自然光を活かした明るい空間が特徴です。
各ギャラリーの紹介
- ギャラリー1(地上1階):企画展展示室
- ギャラリー2(地下1階):人物画中心の展示
- ギャラリー3(地下1階):「神仙沼 - 保木将夫氏に捧ぐ」が展示される特別展示室
- ギャラリー8(地下2階):代表作13点の展示が行われる大作ギャラリー
最新技術の導入
館内では全てLED照明が使用され、2023年11月からはWi-Fiも導入されました。QRコードを読み取ることで、作家の声で作品の解説を聞くことも可能です(2024年1月現在、ギャラリー8で対応)。
館内施設
イタリア料理とワインが楽しめるレストラン「はなう」
美術館内には本格的なイタリア料理とワインを楽しめるレストラン「はなう」が併設されています。ここでは、美しい作品を楽しんだ後に贅沢な時間を過ごすことができます。
軽食とドリンクが楽しめるカフェ
美術館見学の途中でひと息つきたいときは、カフェを利用することができます。軽食やドリンク類を提供しており、作品鑑賞の合間にリラックスできる空間です。
ミュージアムショップ
展示作品を印刷したポストカードや図録などを購入できるミュージアムショップもあります。ここでは美術館の思い出を形にして持ち帰ることができます。
展覧会の履歴
ホキ美術館では、開館以来さまざまな企画展が開催されてきました。2010年の開館記念特別展を皮切りに、「時を超えて - 静物と風景画展」、「存在の美」など、多岐にわたるテーマで展覧会が行われています。
主な企画展一覧
- 2010年11月03日 - 2011年05月22日「開館記念特別展」
- 2012年05月26日 - 2012年11月11日「現代の写実。ホキ美術館名品展」
- 2015年05月21日 - 2015年11月15日「写実って何だろう?」
- 2018年11月23日 - 2019年05月12日「人.ひと.人 人って面白い」(人物画展)
- 2023年11月23日 - 2024年05月12日「第5回私の代表作展」
アクセス情報
電車とバスを利用したアクセス
JR外房線土気駅からバスで約5分、徒歩では20分ほどでアクセス可能です。「あすみが丘ブランニューモール行き」のバスに乗り、「あすみが丘東4丁目」で下車すると徒歩2分で到着します。
車でのアクセス
千葉東金道路の中野インターチェンジからもアクセスが容易で、駐車場(普通自動車40台、バス2台)も無料で利用できます。最新のカーナビでは「千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-13」で検索すると、正確に案内されます。
その他の情報
入館料と割引情報
一般入館料は1,830円で、学生やシニアには割引が提供されます。また、障害者手帳の提示で割引を受けることも可能です。団体割引や年間メンバーシップも用意されています。
建築の概要
ホキ美術館の建物は、日建設計が設計し、大林組が施工を担当しました。2010年に完成したこの建物は、日本建築大賞やBCS賞を受賞しており、美術館としての機能性とデザイン性が高く評価されています。
周辺の観光スポット
美術館の周辺には、昭和の森公園やあすみが丘ブランニューモールといった観光スポットもあります。ホキ美術館を訪れた際には、これらのスポットも併せて観光してみてはいかがでしょうか。
ホキ美術館は、充実した展示内容と静かな環境の中で、ゆったりとした時間を楽しめる美術館です。写実絵画の魅力を堪能しながら、特別なひとときを過ごしてみてください。