施設の概要
建設の経緯
Qiballは、バブル経済崩壊後に低下した千葉市中心部の商業機能を復活させるために行われた「千葉中央第六地区第一種市街地再開発事業」の一環として建設されました。かつては千葉市役所中央分室(旧扇屋ジャスコ)や千葉不動尊光明寺などがあったエリアで、2007年9月1日に商業施設が先行開館し、同年10月20日に公共施設部分を含め全館が開館しました。
建物構造
Qiballは地下1階、地上15階建ての建造物で、各階には次のような施設が配置されています。
- 1 - 2階:商業施設
- 3 - 5階:子ども交流館
- 6階:子育て支援館
- 7 - 10階:科学館
- 11階:中央区役所
- 12 - 15階:中央保健福祉センター
アトリウム内には、直通エレベーターでアクセスできる各フロアがあります。また、球形のプラネタリウムが設置されている点が特徴です。
施設名称の由来
「Qiball」という名称は、千葉市民による投票で決定され、「希望のボール」という意味を込めています。この「Q」は、球形のプラネタリウムを表す象徴的な文字です。
沿革
Qiballの建設に関わる主な歴史を以下に示します。
- 1992年:扇屋ジャスコ千葉店の閉店
- 2003年:総事業費約199億円を投じ、地上15階建ての建物を建設する計画が決定
- 2007年:「Qiball」の名称が決定し、全館開館
- 2019年:中央区役所が11階に移転・入居
主要施設
千葉市科学館
千葉市科学館は、「人が主役」をテーマに、科学を身近に体験できる新しい参加型の科学館です。館長は千葉大学の井上厚行氏で、ワークショップや科学工作体験、プラスサイエンスなど、週末を中心に様々なイベントが開催されています。
展示エリア
千葉市科学館には以下の展示エリアが設けられています。
- ワンダータウン:視覚や音、光、数の不思議を科学的に探求するエリア
- テクノタウン:暮らしを支える技術の原理を学ぶエリア
- ジオタウン:宇宙と地球、自然や生命の不思議を体験するエリア
プラネタリウム
千葉市科学館のプラネタリウムは内径23メートルのドーム型スクリーンを備えており、1000万個以上の星を投影することが可能です。天の川のような小さな星々も精細に映し出され、臨場感ある宇宙体験が楽しめます。
千葉市子ども交流館
千葉市子ども交流館は、平日の放課後や休日に子どもたちが安全に遊べる場所を提供する施設です。入館料は無料で、地域の子どもたちが交流できる場として活用されています。指定管理者制度により「千葉ミライ子どもプロジェクト事業体(アクティオ)」が運営しています。
千葉市子育て支援館
千葉市子育て支援館は、就学前の子どもとその保護者が利用できる支援施設です。ここでは、親子で遊べる場や子育てに関する情報を得る場、さらには気軽に相談ができる場が提供されています。入館料は無料で、公益社団法人千葉市民間保育園協議会が指定管理者として運営しています。
千葉市中央保健福祉センター
千葉市中央保健福祉センターは、中央区における保健と福祉の支援拠点です。12階には検診フロア、13階から14階には申請関連のフロアがあり、区民の健康相談や福祉サービスの提供を行っています。
中央区役所
中央区役所には、以下の課が入居しており、区民の福祉や健康に関する業務を担っています。
- 社会援護課:2007年に3階から移転
- 高齢障害支援課
- 健康課
- こども家庭課
- 千葉市社会福祉協議会:15階に所在
その他の商業施設
Qiballには、ダイエーグルメシティ、日本司法支援センター(法テラス)千葉地方事務所、自走式立体駐車場などが入居しています。
移転した施設
千葉市ビジネス支援センター
以前はQiballの13階から15階に入居していましたが、2019年に千葉ツインビル2号館に移転しました。この施設は、地域事業者の相談・支援や、起業希望者の支援サービスを行っています。
アクセス情報
鉄道でのアクセス
- 千葉都市モノレール 葭川公園駅:徒歩約4分
- 京成電鉄 千葉中央駅:徒歩約5分
- JR東日本・千葉都市モノレール 千葉駅:徒歩約15分
バスでのアクセス
中央三丁目バス停下車。バス停のすぐ前にQiballがあります。