施設の概要
記念館は2階建てで、1階には企画展示室と売店、2階には加藤まさを展示室があります。 特に2階展示室には、御宿の海岸をモデルにした童謡『月の沙漠』をはじめ、加藤まさをの作品や遺品が展示されています。
歌い継がれる「月の沙漠」
童謡「月の沙漠」は、佐々木すぐる氏が作曲し、柳井はるみ氏が歌唱して初めてレコード化されました。 発表から現在まで、多くの歌い手によって歌い継がれており、世代を超えて愛されています。
御宿とのつながり
加藤まさを氏は、御宿町の旧岩和田小学校(現在は御宿小学校と統合)の校歌も作詞・作曲しています。 このことからも、彼が御宿の地に特別な思いを抱いていたことがわかります。
月の沙漠記念館の施設内容
売店
記念館の入り口には、御宿ならではのお土産を販売する売店があります。 売店は入館料なしで利用可能で、地元の特産品や記念品を購入できます。
企画展示室
1階の企画展示室では、御宿にゆかりのある画家や文人たちの作品展示やイベントが開催されています。 例えば、「おんじゅくまちかどつるし雛めぐり」など、地域ならではの行事が催されます。 開催中の企画展の詳細は御宿町役場のホームページで確認できます。
月の沙漠記念像と公園
記念館の目の前には、月の沙漠記念公園があり、その中心に「月の沙漠記念像」が建てられています。 記念像は、童謡『月の沙漠』の世界を象徴するラクダに乗る姫と王子の姿を模しています。
記念像の歴史
現在の記念像は2代目で、1990年に建てられました。 初代の像は姉妹都市である長野県野沢温泉村に寄贈されています。 また、像の隣には詩碑があり、『月の沙漠』の冒頭部分が刻まれています。
撮影スポットとしての魅力
月の沙漠記念像は、日の出や星空など四季を通じて撮影に適したスポットです。 特に初日の出の名所として、多くの観光サイトで紹介されています。
御宿の街中に広がるラクダモチーフ
御宿の街中をよく見渡すと、駅や街灯、観光案内、花壇などにラクダをモチーフにした装飾が見られます。 「隠れラクダ」を探しながら散策するのも、御宿観光の楽しみの一つです。
「月の沙漠」の背景とエピソード
加藤まさを氏と「月の沙漠」
童謡「月の沙漠」は、加藤まさを氏が描いた詩画作品に曲を付けたものです。 彼が療養のために訪れた御宿海岸が、詩のモチーフになったと言われています。 また、タイトルの「沙」の字についても、加藤氏は海岸の砂の様子を表現するために選んだとされています。
御宿海岸との関係
記念館の近くにある御宿海岸は、「月の沙漠」の世界観を感じられる特別な場所です。 加藤氏自身も晩年には御宿町に移住し、同地で生涯を終えています。
訪れる価値のある御宿と月の沙漠記念館
月の沙漠記念館は、歴史や文化を感じることができるだけでなく、周囲の景観や施設も楽しめる観光地です。 御宿の美しい海岸で歌の世界観を体感し、童謡の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。