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釣ヶ崎海岸

(つりがさき かいがん)

釣ヶ崎海岸は千葉県長生郡一宮町に位置し、九十九里浜の最南端にある人気の海岸です。サーフィンの名所として知られており、2020年東京オリンピックではサーフィン競技の会場にも選ばれました。

概要

釣ヶ崎海岸は千葉県立九十九里自然公園の一部で、年間を通じて良質な波が訪れることから、多くのサーファーに親しまれています。サーフィンの「聖地」としても知られ、年間約60万人ものサーファーや観光客が訪れ、一宮町への移住者も増加傾向にあります。

特徴

海岸には、サーフィンをする人々が技術を磨く場としての愛称「波乗り道場」があり、初心者からプロサーファーまで、さまざまなレベルのサーファーが集まります。砂浜には鳥居がそびえ、近隣の玉前神社の例祭である「上総十二社祭り」などが行われ、文化的な魅力も楽しめます。また、釣ヶ崎海岸広場には舗装された駐車場、シャワー施設、エコトイレなどの設備が整っています。

サーフィンの名所としての釣ヶ崎海岸

サーフィン大会の開催

釣ヶ崎海岸は、日本国内外のサーフィン大会の会場として使用されており、2016年および2017年には国内最高レベルの大会「QS6000 ICHINOMIYA CHIBA OPEN」が開催されました。さらに、2020年東京オリンピックでもサーフィン競技の会場に選ばれ、国際オリンピック委員会(IOC)からも注目されるスポットです。

志田下ポイント

釣ヶ崎海岸の南端には「志田下(しだした)」と呼ばれる日本屈指のサーフポイントがあり、サーフィン愛好者にとって特別な場所です。この名は、1958年から1985年まで志田家が営んでいた海の家に由来します。志田下は、数多くのサーフィン大会の会場として使用されており、著名なサーファーも数多く輩出しています。

志田下出身の著名サーファー

志田下で技を磨き、国内外で活躍しているサーファーには、2015年に日本人として初めて全米オープンで優勝した大原洋人、世界大会で活躍する稲葉玲王、全米サーフィン選手権で日本初優勝を果たした岩見天獅などがいます。

釣ヶ崎海岸の神事と文化

玉前神社と上総十二社祭り

毎年9月には、釣ヶ崎海岸で玉前神社の例祭「上総十二社祭り(上総裸祭り)」が行われています。この祭りは807年(大同2年)に遡る歴史があり、千葉県の無形民俗文化財にも登録されています。さらに、毎年6月には「玉之浦禊行」という禊も行われています。

釣ヶ崎海岸での主要なイベント

釣ヶ崎海岸では、年間を通じて多くのサーフィンイベントや祭りが開催され、国内外からの観光客を魅了しています。以下は、釣ヶ崎海岸で開催された主要なイベントの一例です。

アクセス情報

公共交通機関

鉄道:最寄り駅はJR外房線「上総一ノ宮駅」です。駅からはシャトルバスが運行されており、オリンピック開催時もアクセスが充実していました。さらに、「東浪見駅」からも徒歩約20分でアクセス可能です。

自動車

高速道路:九十九里有料道路の新地交差点(白子インターチェンジ先)や九十九里ビーチライン(千葉県道30号飯岡一宮線)を利用すると便利です。また、釣ヶ崎海岸には駐車場も完備されています。

釣ヶ崎海岸の今後の展望

釣ヶ崎海岸は、オリンピック会場として世界的に注目を浴びたことにより、今後も観光地およびサーフィンのメッカとして発展が期待されています。地域振興や観光産業の成長とともに、豊かな自然と文化が調和した魅力的なスポットとしてさらなる進化を遂げるでしょう。

最後に

釣ヶ崎海岸は、サーフィン愛好者にとって特別な場所でありながら、美しい景観と文化的な魅力も兼ね備えた観光地です。千葉県の魅力を堪能しながら、豊かな自然とともにサーフィンの楽しさを体験できる釣ヶ崎海岸を訪れてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
釣ヶ崎海岸
(つりがさき かいがん)

九十九里・茂原

千葉県