八鶴湖の概要
八鶴湖の周辺には約300本の桜が植えられており、毎年春には「東金桜まつり」が開催され、多くの人が訪れます。また、湖畔には明治時代創業の老舗旅館「八鶴亭(旧八鶴館)」があり、詩人の北原白秋や伊藤左千夫などの文人墨客が滞在した歴史があります。現在、八鶴亭の一部の建物は国の登録有形文化財に指定されています。
湖畔の四季折々の風景
八鶴湖の湖畔では、桜のほかにもツツジやハナショウブ、アジサイなど四季折々の花々が楽しめます。特に4月上旬にはソメイヨシノの桜が湖畔を彩り、春の風物詩となっています。
桜まつり
春には「東金桜まつり」が開催され、花火大会や桜花茶会、撮影会などさまざまなイベントが行われます。観光客や地元の人々が花見に訪れ、湖は活気に満ちます。
ボートレース
夏の終わりから秋にかけては、「八鶴湖ボートカップ」が行われ、湖でのボートレースを楽しむことができます。このイベントは東金商工会議所青年部が主催しており、地域の風物詩として親しまれています。
歴史
八鶴湖の誕生
八鶴湖の歴史は1614年(慶長19年)にさかのぼります。徳川家康は、東金の地を鷹狩の場とするため、土井利勝に命じて宿泊所「東金御殿」を築かせました。この御殿からの眺望を楽しむため、元々あった池を拡張し「御殿池」と名付けられました。その後「八鶴池」とも呼ばれるようになり、最終的に現在の「八鶴湖」という名称が定着しました。
名称の由来
八鶴湖という名称は、幕末の詩人・遠山雲如により名付けられたと言われています。また、湖西にある山の影が中国の「西湖」を思わせることから、遠山雲如や梁川星巌によって「小西湖」とも称されるようになりました。
八鶴亭(旧八鶴館)
八鶴湖の湖畔に建つ八鶴亭は、明治期創業の老舗旅館であり、北原白秋や伊藤左千夫など多くの文人墨客が訪れた場所です。現在でも本館、新館、宿泊館、浴室棟、ビリヤード棟の5棟が現存しており、国の登録有形文化財として保護されています。
八鶴湖 基本情報
- 所在地:千葉県東金市東金
- 面積:3.4ヘクタール
- 周囲:約800メートル
周辺の観光スポット
東金御殿跡(千葉県立東金高等学校)
東金御殿の跡地には現在、千葉県立東金高等学校が建っています。この高等学校は千葉県で2番目に設立された県立高等女学校であり、100年以上の歴史を持つ名門校です。
最福寺
湖の東岸に位置する最福寺は、上総七里法華の中心寺院であり、歴史ある仏教寺院として知られています。東金を訪れる際にはこの寺院も観光の一部として楽しむことができます。
本漸寺
湖の西岸には、本漸寺という古刹があります。この寺院は、戦国時代に東金城主であった酒井定隆の菩提寺として建てられ、東金の歴史と共に歩んできた由緒ある寺院です。
交通アクセス
公共交通機関
- 鉄道:JR東日本「東金駅」より徒歩約8分
- 路線バス:ちばフラワーバス(千葉線・高速バス)
自動車
八鶴湖へは、自動車でもアクセス可能です。NEXCO東日本および千葉県道路公社が運営する東金ICからアクセスでき、首都圏中央連絡自動車道や千葉東金道路、九十九里有料道路を利用することで便利に訪れることができます。また、湖周辺には無料の駐車場も完備されています。
まとめ
八鶴湖は、美しい自然と歴史ある建物が調和する東金市の名所です。春の桜まつりや夏のボートレースなど、季節ごとに異なる楽しみ方ができるため、何度訪れても新しい発見があります。東金市に訪れた際には、八鶴湖とその周辺の歴史的スポットを巡り、豊かな自然と歴史に触れてみてはいかがでしょうか。