海底神社は、千葉県館山市の波左間海中公園内にある、日本でも珍しい海底に設置された神社です。水深18メートルの場所に鳥居があり、社殿は水深12メートルに鎮座しています。ダイバーの参拝も可能で、海難事故防止や心の安らぎを祈る場所として親しまれています。
この神社は、1997年7月20日に設置されました。もともとは千葉県館山市にある歴史ある洲崎神社を分社し、ダイビングの安全や海難事故防止を祈願するために設立されたものです。毎月1日と15日には祭祀が行われ、設置された日を記念した7月20日には大祭が開かれます。また、毎年正月にはダイバーによる初詣が行われるなど、ユニークな神社として注目を集めています。
海底神社は館山市沖約600メートルに位置する波左間海中公園の「高根」というダイビングスポットにあります。この地域は透明度が高く、豊かな海洋生物が生息していることで知られています。
鳥居: 高さ3.5メートル、幅3.5メートル、太さ22センチメートル。材質はステンレス製で、耐久性が高く設計されています。
社: 高さ70センチメートル、幅60センチメートル、奥行き30センチメートルの小型な社殿で、こちらもステンレス製です。
海底神社が設置された背景には、スキューバダイビングの発展があります。陸地だけでなく、海底でも神社が存在できるという新しい発想のもと、以下の目的で設置されました。
毎月1日と15日には、米、酒、卵、榊を奉納するなど、定期的に神事が行われています。
海底神社が設置された日を記念して、毎年7月20日に大祭が開かれます。この日は「海の記念日」とも呼ばれ、全国からダイバーが集まり盛大に行われます。
新年には、ダイバーが海底神社を訪れて初詣を行います。このユニークな行事は、ダイビング愛好者にとって特別なイベントとして知られています。
波左間海中公園は、館山市にある人気のダイビングスポットで、豊かな海洋生物や美しい海中景観を楽しむことができます。海底神社以外にも、沈船や人工魚礁など見どころが多く、初心者から上級者まで幅広いダイバーに愛されています。
海底神社がある「高根」は、水深が比較的浅く、透明度が高いことで知られるスポットです。多くの魚や海洋生物が集まり、訪れるダイバーを楽しませてくれます。
波左間海中公園には複数のダイビングショップがあり、初心者向けの体験ダイビングやガイド付きのプランを利用することができます。事前予約が必要ですので、訪問前に各ショップの情報を確認してください。
海底神社は、ダイビングという特殊な条件下で参拝できる神社として、全国的に知られるスポットです。海の安全祈願やスキューバダイビングを楽しむために、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。海底の神秘的な空間で、特別な体験が待っています。