祭神
八剱八幡神社の祭神は次の通りです:
- 誉田別命(ほんだわけのみこと)
- 息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)
- 足仲彦命(たらしなかつひこのみこと)
- 素盞鳴命(すさのおのみこと)
- 日本武尊(やまとたけるのみこと)
由緒
八剱八幡神社の創建年代は定かではありませんが、古くから存在する神社です。源頼朝が社殿を寄進した記録が残るなど、歴史的にも重要な場所です。また、村上義清による書状も保管されています。
地名「木更津」の由来
八剱八幡神社の社伝によれば、日本武尊が東征の途中、暴風雨に遭い妃の橘姫が身代わりとなって入水したエピソードが伝わっています。尊が姫の死を悼み、この地を去ることがなかったことから、「君去らず」が訛り、「木更津」という地名になったとされています。
関東一の大神輿
八剱八幡神社の神輿渡御は歴史が深く、享保年間には祭礼の様子が記録されています。現在の神輿は嘉永3年(1850年)に創建され、その大きさと重さから「関東一の大神輿」と称されています。
神輿は30年に一度の改修が行われ、直近では平成元年に改修が実施されました。さらに、平成4年には日中国交正常化20周年記念として北京で渡御が行われました。
境内の見どころ
鳥居と手水舎
境内に入ると、美しい鳥居と清らかな手水舎が迎えてくれます。訪れる際には身を清めて参拝しましょう。
文化財
八剱八幡神社には多くの文化財が存在します。以下にその一部をご紹介します。
- 嶺田楓江寿碑(史跡)
- 五大力船絵馬(歴史資料)
- 八剱八幡神社の格天井装飾画(絵画)
- 木更津ばやし(県指定無形民俗文化財)
- 徳川家康公寄進の銅鳥(指定文化財)
格天井装飾画
拝殿の天井には、狩野派の技法を駆使して描かれた162枚の装飾画が施されています。花鳥風月や空想上の瑞鳥が描かれ、江戸時代の美術文化を今に伝えています。
主な祭事
八剱八幡神社では年間を通じて様々な祭事が行われます。主な祭事は次の通りです:
- 1月1日 - 歳旦祭
- 2月3日 - 節分祭
- 6月30日 - 夏越大祓式
- 7月第2金曜日-日曜日 - 例大祭
- 8月15日 - 戦没者慰霊祭
- 11月15日 - 七五三詣
- 12月31日 - 年越大祓式
まとめ
八剱八幡神社は歴史的・文化的価値が高い神社であり、地域の信仰の中心として親しまれています。訪れることで、古の文化や伝統を肌で感じることができるでしょう。ぜひ、木更津市を訪れた際には八剱八幡神社にも足を運んでみてください。