光明寺の概要
光明寺の創建は建武2年(1335年)に遡ります。天台宗田中堂を日蓮宗に改宗し、南総地域の布教拠点として設立されました。開山は大経阿闍梨日輪上人で、池上本門寺や妙本寺と深い関わりがあります。
歴史
光明寺はもともと天台宗の寺院「田中堂」として存在していました。しかし、日輪上人が法論を経て、当時の住持であった智学坊を帰伏させ、寺号を改めました。その後、内房地域における日蓮宗の弘法の拠点となり、末寺を4か寺(そのうち2寺は廃寺)持つ中本寺としての地位を確立しました。
境内施設
- 本堂:文政13年(1830年)に承教寺の客殿を移築し、昭和47年(1972年)に改築。
- 鐘楼:昭和39年(1964年)に改築。
- 七面堂:昭和35年(1960年)に改築。
- 山門(薬医門):境内の入り口を飾る歴史的な門。
- 舞鶴の松:樹齢400年以上の黒松で、その姿が舞う鶴のように見えることから「舞鶴の松」と呼ばれ、木更津市の銘木百選の第一号に指定。
与三郎と歌舞伎のゆかり
光明寺は歌舞伎『与話情浮名横櫛』の主人公、与三郎のモデルとされる人物の墓所としても知られています。この与三郎は木更津の紺屋で修業をしていたと伝えられています。墓の近くには、歌舞伎役者の片岡仁左衛門と坂東玉三郎が建立した追善塔婆が立っています。かつてこの演目を上演する際には、役者たちが必ず参詣していたそうです。
俳人・小林一茶も文化8年に光明寺を訪れており、その参詣の記録が『七番日記』に残されています。
アクセス情報
電車でのアクセス
- 東京駅から特急さざなみでJR木更津駅へ(約60分)。
- JR千葉駅から内房線でJR木更津駅へ(約40分)。
- JR木更津駅西口から徒歩2分。
バスでのアクセス
- 東京駅八重洲口から約60分。
- 品川駅港南口から約60分。
- 新宿駅西口から約75分。
- 羽田空港から約40分。
- 川崎駅東口、横浜駅からそれぞれ約60分。
- 安房鴨川駅から約75分。
車でのアクセス
- 東京・横浜方面から:東京湾アクアラインを利用し金田ICで降りる(約15分)。そこからさらに約15分で到着。
- 千葉方面から:館山道木更津北ICを利用し、国道410号を経由して約20分。
基本情報
正式名称:吉祥山 光明寺
住所:〒292-0067 千葉県木更津市中央1-3-5