歴史
高宕山に生息していたニホンザルは、三浦八郎右衛門という人物が餌付けを行ったことが始まりです。この活動を経て、1956年には地域一帯が国の天然記念物に指定され、保護が進められました。
しかしながら、2017年には飼育されていた164頭のサルのうち57頭が特定外来生物のアカゲザルとの交雑種であることが判明しました。この問題に対応するため、これらの交雑種を殺処分し、後に慰霊祭を行うなど倫理的な配慮もされています。
施設情報
利用料金
猿場
- 大人:300円
- 小人:100円
駐車場
無料駐車場が完備されており、普通車30台が収容可能です。
営業時間
8:00 ~ 17:00
定休日はなく、年間を通じて利用できます。
所在地
〒299-1742 千葉県富津市豊岡1779
アクセス
車でのアクセス
館山自動車道富津中央ICから国道127号線を館山方面へ進み、国道465号線、県道88号線を経由して約25分。
公共交通機関でのアクセス
JR内房線「上総湊駅」から戸面原ダム行きバスに乗車。「関豊」で下車し、徒歩1分。
高宕山の魅力
高宕山は、千葉県君津市と富津市の境に位置する標高330メートルの山です。この山は、野生のニホンザルの生息地として知られ、1956年に国の天然記念物に指定されています。
周辺一帯は千葉県有林として保護され、1935年には「千葉県立高宕山自然公園」に指定されました。自然公園内には、シナノキが自生し、豊かな生態系を楽しむことができます。
高宕山の見どころ
山頂からの絶景
高宕山の山頂は眺望が抜群で、天候が良ければ富士山や筑波山を一望できます。また、山頂には「雨乞いの釜」と呼ばれる祈願の場があり、昔から山麓の田んぼまで水を運ぶ習慣が伝わっています。
高宕観音堂
山頂付近には「高宕観音堂」があります。ここは古くから地元の人々の信仰を集めており、訪れる人々に静かな癒しを提供しています。
石射太郎山
高宕山の手前には「石射太郎山」があります。この山の名前は、鹿野山から巨人が矢を射飛ばしたという伝説に由来します。また、明治初期から大正初期にかけて石材の採掘場としても利用されていました。
関東ふれあいの道
高宕山は「関東ふれあいの道」のルート上に位置し、ハイキングや登山を楽しむ人々に利用されています。道中には標識が整備され、初めての訪問でも安心して歩けます。
アクセス情報
車や公共交通機関を利用して訪れることができ、高宕山周辺の自然を楽しむのに便利な立地です。
関連情報と注意点
注意点
高宕山や自然動物園では、野生動物との適切な距離を保つことが重要です。また、ゴミの持ち帰りや騒音を控えるなど、環境保護への配慮をお願いします。
関連観光スポット
- 高宕渓谷:紅葉や滝めぐりが楽しめる自然の宝庫
- 房総丘陵:自然豊かなハイキングコースが点在
まとめ
高宕山自然動物園と高宕山は、千葉県南部の自然と歴史、動物との触れ合いを楽しむことができる貴重な観光スポットです。野生動物との出会いや、山頂からの絶景をぜひ体感してください。