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清龍山 長楽寺

(ちょうらくじ)

長楽寺は、千葉県木更津市請西にある真言宗豊山派の寺院です。山号は「清龍山」、院号は「明王院」と称され、本尊として薬師如来が祀られています。古くから地域の信仰を集め、多くの文化財と四季折々の自然美を持つ寺院です。

長楽寺は、鎌倉時代末期に創建された寺院で、現在の場所に移ったのは永禄年間(1558年~1570年)のことです。国道16号線沿いに位置しながらも、一歩境内に足を踏み入れると、静寂と四季折々の美しい自然が広がる空間が広がります。

江戸時代には、真言宗の学びの場として「常法談林所」が置かれ、学問の中心としても栄えました。参道には老杉が立ち並び、風情ある散策を楽しめます。本堂裏の庭園では、季節ごとの花々が咲き乱れ、訪れる人々に癒しを提供しています。

歴史

創建の由来

長楽寺は、鎌倉時代後期の嘉元年間(1303年~1306年)から徳治年間(1306年~1307年)にかけて、融源によって上総国望陀郡請西本郷に創建されたと伝えられています。

その後、永禄年間(1558年–1570年)に現在の場所に移り、江戸時代には真言宗の常法談林所が置かれるなど、宗教的な重要拠点として発展しました。

長楽寺の魅力

自然と静寂の調和

長楽寺は国道16号沿いに位置していながら、一歩境内に入ると閑静な空間が広がります。本堂へと続く参道には老杉の並木が立ち並び、訪れる人々に安らぎを与える散歩道となっています。また、本堂裏手には四季折々の花々が咲き誇る庭園があり、訪れるたびに異なる趣を楽しむことができます。

文化財の宝庫

長楽寺には多くの文化財が収められています。その中には、平安時代初期に作られた木造薬師如来坐像や、室町時代中期の石造りの五輪塔、南北朝時代の仏具などがあり、いずれも歴史的価値の高い貴重な品々です。

著名な寺宝

長楽寺には、近藤桃渓の描いた釈迦涅槃図や天人図、十二天屏風、さらには「波の伊八」として知られる彫刻家による彫刻など、芸術的価値の高い寺宝も多く保管されています。

桜の名所としての長楽寺

長楽寺は桜の名所としても知られており、春には境内を美しい桜が彩ります。参道の老杉と桜の共演は、訪れる人々に心癒されるひとときを提供します。写真愛好家や花見客にとっても、特別なスポットとして人気があります。

指定文化財

千葉県指定有形文化財
木更津市指定有形文化財

その他の寺宝

近藤桃渓による釈迦涅槃図や天人図、十二天屏風、波の伊八の彫刻など、多くの寺宝が寺内に保管されています。これらの文化財は、長楽寺の歴史的価値をさらに高めています。

アクセス方法

長楽寺へはJR木更津駅東口から徒歩約22分で到着します。また、国道16号線沿いに位置しているため、車でのアクセスも便利です。

まとめ

長楽寺は、歴史的な背景と多くの文化財を持ち、桜の名所としても親しまれている寺院です。自然と文化財が調和したその美しい境内は、訪れる人々に癒しと感動を与えます。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

Information

名称
清龍山 長楽寺
(ちょうらくじ)

木更津・君津

千葉県