施設の概要
この博物館は、かつて千葉県立上総博物館として運営されていましたが、2008年に閉館。その後、同年10月に「木更津市郷土博物館 金のすず」として新たに開館しました。館名は、千葉県指定史跡である金鈴塚古墳から発掘された純金製の鈴「金のすず」に由来しています。
展示内容
館内は、旧石器時代から現代までの幅広い時代の展示を行っています。それぞれの展示室では、以下のテーマに基づいた資料が展示されています。
第1展示室:旧石器時代~古墳時代中期
市内各地で発掘された旧石器時代から縄文時代、弥生時代、古墳時代中期の遺構や遺物を紹介しています。
- 市内最古の石器(中越遺跡出土)
- 南房総最大級の巨大貝塚(祇園貝塚)
- 学史に名高い集落跡(菅生遺跡)
- 県内最古級の古墳(高部30号墳・32号墳)
第2展示室:金鈴塚古墳出土品
金鈴塚古墳から発掘された装飾付大刀や純金製の鈴など、国指定重要文化財の数々が展示されています。
第3展示室:古墳時代後期~中世
古墳時代後期から奈良時代、平安時代、室町時代までの市内遺跡の出土品を展示。火葬墓や鋳物師大野家関係資料も見どころです。
第4展示室:近世
江戸時代の木更津の文化や信仰、教育について紹介しています。幕末の請西藩に関する資料も展示されています。
第5展示室:書画
木更津市出身の書画家による作品や、房総を題材とした絵画が展示されています。
第6展示室:博物館活動など
郷土博物館の活動内容や特別展の情報を紹介しています。
第7展示室:近現代
明治から平成時代の木更津について、軍都としての歴史や市民の暮らしなどを展示しています。
第8・9展示室:民俗
上総掘りや東京湾のり生産用具など、地域特有の文化と生活に関する資料を展示しています。
所蔵文化財
木更津市郷土博物館「金のすず」では、以下のような重要文化財を所蔵しています。
国指定重要文化財
- 金鈴塚古墳出土品
- 上総掘りの用具(民俗文化財)
千葉県指定文化財
- 高部30号墳・32号墳出土品
- 東京湾のり生産用具
木更津市指定文化財
- 旧安西家住宅
- 江戸期の風俗図屏風六曲一隻
- 徳川家より下賜された獅子頭
周辺施設
太田山公園内にある博物館周辺には、旧安西家住宅やきみさらずタワーなどの観光名所があります。
利用案内
博物館の入館料は無料ですが、特別展開催時には料金が発生する場合があります。
- 開館時間:午前9時~午後5時
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
- アクセス:JR木更津駅東口から徒歩20分、または車でのアクセスも可能です。