千葉県 » 木更津・君津

きみさらずタワー

(Kimisarazu Tower)

きみさらずタワーは、千葉県木更津市の太田山公園内に位置する展望塔です。木更津市にまつわる日本武尊(やまとたけるのみこと)と弟橘媛(おとたちばなひめ)の伝説を象徴する建築物として建設され、その先端には二人の銅像が向かい合って立っています。タワーは「日本の夜景100選」や「ちば眺望100景」にも選定され、多くの観光客に愛されています。

きみさらずタワーの概要

建設の経緯

きみさらずタワーは、1992年(平成4年)3月にふるさと創生事業の一環として、木更津市の市制施行50周年を記念して建設されました。木更津の街中にありながら、豊かな自然に囲まれた太田山公園の山頂に位置しています。

タワーの規模と構造

タワーは標高44mの太田山山頂に建設され、展望所の高さは11.7m、塔全体の高さは28mです。展望台からは360度のパノラマ風景を楽しむことができ、木更津市街地や東京湾、さらには対岸の東京タワーや横浜ランドマークタワー、新宿副都心までを一望できます。

また、タワーを下から見上げると、船の形をしているのが特徴です。これは、江戸時代に江戸と木更津を結んだ木更津船をイメージして設計されており、一部では剣の形とも紹介されています。

名前の由来と伝説

「きみさらず」という名称は、日本武尊と弟橘媛の悲恋伝説に由来しています。この伝説では、暴風に見舞われた海を鎮めるために弟橘媛が身を投じ、日本武尊がその運命を悲しみ、この地をしばらく離れなかったことから「君不去(きみさらず)」と名付けられたとされています。ただし、この伝説は後世の創作とされ、地名の由来については他にも「アイヌ語のキサラ(耳)」や「キサゴ貝」説など複数の説があり、確定していません。

きみさらずタワーからの眺望

きみさらずタワーの展望台からは、四季折々の美しい風景を楽しむことができます。特に天気の良い日には、東京湾の向こうに東京タワーや横浜ランドマークタワー、新宿の高層ビル群まで見渡せるため、観光客にとって魅力的なスポットです。

周辺の歴史的風景

タワーから西方向に広がる長須賀地区の水田地帯には、かつて祇園・長須賀古墳群が存在しました。これらの古墳は、前方後円墳や金鈴塚古墳などの大型古墳が並んでおり、歴史的にも興味深い地域です。

夜景スポットとしての魅力

ライトアップと雰囲気

きみさらずタワーは、夜景スポットとしても非常に人気があります。夜になると、日本武尊と弟橘媛の像がライトアップされ、ロマンチックな雰囲気を演出します。このため、カップルのデートスポットとしても広く知られています。

タワーは、2004年(平成16年)8月に「日本の夜景100選」に選定され、また2011年(平成23年)にはテレビ朝日『やじうまテレビ!』で「恋が成就する夜景」の第1位として紹介されました。

アクセス情報

交通手段

きみさらずタワーへのアクセスは以下の通りです:

駐車場(68台分、無料)も整備されており、車での訪問も便利です。

まとめ

きみさらずタワーは、歴史的な伝説に基づくロマンチックな建築物であり、日中の広大な眺望から夜景まで、訪れる人々に多彩な魅力を提供しています。ぜひ木更津市を訪れた際には、きみさらずタワーで特別なひとときをお楽しみください。

Information

名称
きみさらずタワー
(Kimisarazu Tower)

木更津・君津

千葉県