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青龍山 薬王寺

(せいりゅうざん やくおうじ)

薬王寺は、千葉県白井市清戸に位置する天台宗の寺院で、歴史的な由緒を持つ寺院です。寺の山号は「青龍山」、本尊は阿弥陀如来です。長い歴史を持つこの寺院は、地域の信仰の中心として親しまれており、文化財としても貴重な存在です。

薬王寺の由緒

薬王寺の創建については詳細な記録が残っていませんが、言い伝えによると大同年間(806年 - 810年)に建立されたとされています。これは平安時代の初期にあたり、地域の信仰の歴史が非常に古いことを示しています。また、薬王寺の近隣には「弁財天」という神社があり、これも地域の信仰の対象として長い歴史を持っています。

薬師堂と伽藍

薬王寺には、本堂や薬師堂といった重要な伽藍があります。

本堂

薬王寺の本堂は、おそらく大同年間に建てられたとされています。現在の本堂は2001年に再建されたもので、現代の建築技術と伝統が融合した美しい建物となっています。

薬師堂

薬師堂は、薬王寺の重要な伽藍の一つで、地域の人々に長く信仰されています。薬師如来が祀られており、病気平癒や健康祈願のために多くの人々が参拝に訪れます。

薬王寺の文化財

薬王寺には、千葉県指定の重要文化財がいくつか保存されています。中でも有名なのが「清戸の泉附版木(せいとのいずみ つけたり はんぎ)」です。

清戸の泉附版木

「清戸の泉附版木」は、船橋カントリークラブ内にある「清戸の泉」に祀られている弁財天社にまつわる縁起が記された版木です。この版木は文政十一年(1828年)のもので、薬王寺がその貴重な文化財を守り続けています。版木は、地域の歴史や文化を知るうえで重要な資料となっています。

薬王寺の所在地

薬王寺の所在地は以下の通りです:

所在地:千葉県白井市清戸6

弁財天

弁財天(べんざいてん)は、千葉県白井市清戸にある「清戸の泉」の島に鎮座する神社です。この弁財天社は、薬王寺に伝わる縁起によれば、大同年間(806年 - 810年)に竜神とともに祀られたとされています。弁財天は、芸術や財運、知恵の神として広く信仰されています。

弁財天の由緒

弁財天は、古くから竜神と共に祀られていることが特徴です。大同年間にこの地域で信仰が始まり、清戸の泉と深く結びついた存在です。弁財天は、音楽や芸術、知恵を司る神であり、また財運を招く神としても知られています。こうした信仰から、多くの参拝者が訪れ、願いを込めて祈願しています。

清戸の泉について

弁財天が祀られている「清戸の泉」は、千葉県指定の史跡であり、船橋カントリークラブ内に位置しています。この泉は、古くから竜神の伝説が伝わり、地元の人々に神聖視されています。清らかな水が流れるこの場所は、訪れる人々に静寂と癒しを与えます。

弁財天の所在地

弁財天の所在地は以下の通りです:

所在地:千葉県白井市清戸602(船橋カントリークラブ内)

薬王寺と弁財天の結びつき

薬王寺と弁財天は、非常に深い結びつきを持っています。大同年間に創建されたと伝わる薬王寺は、弁財天と竜神の信仰とも深く関わっており、地域の人々にとって重要な霊場です。また、薬王寺の文化財である「清戸の泉附版木」は、弁財天にまつわる歴史や伝説を物語っており、両者の関係をより一層強調しています。

まとめ

千葉県白井市にある薬王寺と弁財天は、長い歴史を持ち、地域の信仰と文化を支えてきた重要な存在です。薬王寺の本堂や薬師堂、弁財天と竜神を祀る神社など、それぞれが豊かな伝統と文化財を保持しています。これらの寺社は、現代においても多くの参拝者を引きつけ、心の安らぎを与え続けています。白井市を訪れる際には、ぜひ薬王寺と弁財天に足を運び、その歴史と文化に触れてみてください。

Information

名称
青龍山 薬王寺
(せいりゅうざん やくおうじ)

成田・佐倉

千葉県