施設の概要
所在地と歴史
佐倉草ぶえの丘は、千葉県佐倉市飯野に位置しており、面積は約10万平方メートル(およそ3万坪)に及びます。1979年(昭和54年)5月1日に開園し、農林水産に関わる資源を多様な目的で活用し、地域の産業発展や市民の健康促進に貢献することを目指しています。
2017年(平成29年)からは佐倉市が施設の管理・運営を行っており、地域コミュニティとの結びつきを強化しながら、さまざまなイベントや活動が展開されています。さらに、2019年(令和元年)5月1日にはシェアハウスも開設され、多様な利用者に対応しています。
施設内の主なアクティビティ
バラ園
佐倉草ぶえの丘のバラ園は、2006年(平成18年)に開園しました。約13,000平方メートルの敷地に、1,250種類、約2,500株のバラが美しく咲き誇り、訪れる人々を魅了しています。このバラ園は特定非営利活動法人バラ文化研究所によって管理されており、バラ育種家・鈴木省三氏が収集した貴重な資料も展示されています。
バラ園は、2014年(平成26年)にハンチントン図書館の「ザ・グレート・ロザリアンズ・オブ・ザ・ワールド」に選ばれ、殿堂入りバラ園として表彰されました。さらに、2015年(平成27年)には世界バラ会連合の主催による第17回世界バラ会議で「優秀庭園賞」を受賞し、国際的にもその美しさと管理が高く評価されています。
ミニ鉄道
草ぶえの丘のミニ鉄道は、家族連れに特に人気のアクティビティのひとつです。全長1.1キロメートルの線路が敷設されており、軌道幅は5インチ(約12.7センチメートル)と7インチ(約17.8センチメートル)の三線軌条を使用しています。このミニ鉄道では、子供たちが列車に乗って施設内を巡ることができ、楽しいひとときを過ごすことができます。
また、かつて都営地下鉄三田線で活躍した6000形電車の6145号車と6146号車が展示・保存されており、鉄道ファンにも見どころ満載のスポットです。
キャンプ場・宿泊施設
佐倉草ぶえの丘には、キャンプ場やログハウス、宿泊施設も完備されています。アウトドアを楽しむには最適な環境で、家族や友人と一緒に自然の中でリラックスした時間を過ごせます。さらに、研修センターも併設されており、企業の研修や地域のイベントにも利用されています。
ふれあい動物園
施設内のふれあい動物園では、子供たちが動物たちと直接触れ合うことができます。小動物からポニーまで、多様な動物が飼育されており、子供たちにとって楽しい学びの場となっています。
話題の「ポニョ」:映画から名付けられたヤギ
佐倉草ぶえの丘では、「ポニョ」と呼ばれるメスのヤギが話題を呼んでいます。このヤギは、2020年(令和2年)2月に農家の男性がペットとして飼っていたものの、同年5月21日に脱走し、京成本線の京成佐倉駅と京成臼井駅の間にある急斜面に迷い込んでしまいました。この崖のような場所で生活していた姿が、スタジオジブリの映画『崖の上のポニョ』を連想させることから「ポニョ」と名付けられました。
ポニョはその後、2020年8月11日に捕獲され、佐倉草ぶえの丘で飼育されています。現在は一般公開されており、多くの来場者が「崖の上のポニョ」として親しまれているこのヤギを見に訪れています。
アクセス情報
公共交通機関を利用する場合
佐倉草ぶえの丘へのアクセスは、公共交通機関と自動車のどちらでも便利です。京成電鉄京成本線「京成佐倉駅」からは、佐倉市のコミュニティバス(内郷ルート)に乗り、およそ20分で「草ぶえの丘」停留所に到着します。バス停からはすぐ近くに施設があります。
自動車を利用する場合
自動車を利用する場合は、「京成佐倉駅」から約10分、「JR佐倉駅」から約15分、東関東自動車道「佐倉インターチェンジ」からは約25分の距離です。施設内には駐車場も完備されており、車でのアクセスも非常に便利です。
まとめ
佐倉草ぶえの丘は、自然と触れ合いながらリラックスした時間を過ごすことができる、千葉県佐倉市の人気レジャー施設です。バラ園やミニ鉄道、キャンプ場、ふれあい動物園など、多彩なアクティビティが用意されており、家族連れや観光客にも大変人気があります。さらに、映画にちなんだヤギ「ポニョ」や、豊かな自然に囲まれた施設環境も魅力の一つです。
ぜひ、佐倉市を訪れる際には、この広大な施設で自然や動物とのふれあいを楽しんでみてください。