常盤平さくら通りの概要
桜並木の始まりと続く景観
常盤平さくら通りは、新京成電鉄の新京成線八柱駅付近から常盤平駅前を経て五香駅付近まで、約3.1kmにわたって続く2車線の道路です。この通りは「松戸市主要幹線2級市道39号」という正式名称を持ち、桜並木の美しさだけでなく、緑豊かな住宅街の風景も魅力の一つです。
桜の種類とその数
常盤平さくら通りに植えられている桜の種類は、八柱駅側がオオシマザクラ、常盤平方面に向かうにつれてソメイヨシノが主になります。この二種類の桜が織りなす景観は、訪れる人々を飽きさせない美しさを提供しています。桜の本数は625本にも及び(平成22年度時点)、この大規模な桜並木が地域の誇りとなっています。
「日本の道100選」に選定された桜の名所
常盤平さくら通りの評価
1987年(昭和62年)8月10日、常盤平さくら通りは、旧建設省と「道の日」実行委員会によって「日本の道100選」に選定されました。これは、桜並木の美しさとその保存状態が高く評価された結果です。
「常盤平さくらまつり」の開催
毎年4月上旬には、桜が満開となる時期に「常盤平さくらまつり」が開催されます。このお祭りでは、さくら通りの約2.5kmが歩行者天国となり、多くの家族連れや観光客で賑わいます。沿道には数多くの露店が立ち並び、50万人以上の来場者が関東近県から訪れる盛大なイベントです。
四季折々の自然と緑のモデル団地
常盤平さくら通りは、春の桜だけでなく、常盤平けやき通りと交差することで知られ、緑豊かな環境が魅力の一つです。常盤平けやき通りも「新・日本街路樹100景」に選ばれており、常盤平の地域全体が自然と共に調和した街並みを形成しています。このエリアは、買い物や散策を楽しむ場所として市民に愛され続けています。
常盤平さくら通りの歴史
常盤平団地の誕生と桜の植樹
1957年(昭和32年)、松戸市東北部の金ケ作地区で、日本住宅公団(当時)による常盤平団地の建設が始まりました。当時のこの地域は、2〜4メートルほどの狭い農道しかなく、交通量の増加に対応するために幹線道路の整備が急務でした。この整備の一環として、現在の「常盤平さくら通り」が誕生し、その沿道にソメイヨシノが植えられたのです。
道路整備と松戸市への移管
1962年(昭和37年)7月、日本住宅公団による事業が完了し、開発された道路は松戸市に移管されました。その後、常盤平団地と共に成長してきたこの通りは、現在では地域住民にとっても欠かせない存在となっています。常盤平団地の発展と共に、さくら通りはその美しさを増し、地域のシンボルとなっています。
周辺の観光スポット
常盤平さくら通りの周辺には、自然や文化を感じられる多くの観光スポットがあります。これらの施設を訪れることで、さらに充実した観光体験を楽しむことができます。
21世紀の森と広場
常盤平さくら通りの近くには、「21世紀の森と広場」という広大な公園があります。ここでは自然を感じながら散策やピクニックを楽しむことができ、ファミリーやカップルに人気のスポットです。
しょうぶ公園
「しょうぶ公園」では、初夏に美しい花菖蒲(はなしょうぶ)が咲き乱れる風景が見られます。静かな環境の中で、自然の美しさを存分に堪能することができます。
常盤平けやき通り
常盤平さくら通りと交差する「常盤平けやき通り」は、新・日本街路樹100景にも選定された美しい通りです。四季折々の木々の変化を楽しむことができ、常盤平地区全体が緑豊かな住宅地としての魅力を放っています。
常盤平団地
常盤平団地は、日本住宅公団によって造成された集合住宅地であり、周辺の緑豊かな環境とともに、住民にとって快適な生活空間を提供しています。団地周辺の街並みと共に、地域の発展に寄与しています。
千葉県立西部図書館
文化的な施設として「千葉県立西部図書館」が近隣に位置し、地域住民や観光客にも利用されています。図書館では様々な書籍や資料が閲覧でき、静かで落ち着いた時間を過ごすことができます。
森のホール21
「森のホール21」は、コンサートや文化イベントが行われる多目的ホールです。音楽や演劇、講演会など、多彩な催しが開催されるため、観光の際に文化的な楽しみも得られるスポットです。
松戸市立博物館
「松戸市立博物館」では、松戸市の歴史や文化を学ぶことができます。地域の歴史に触れながら、松戸市の魅力を再発見できる施設です。
アクセス情報
電車でのアクセス
常盤平さくら通りへのアクセスは非常に便利です。新京成電鉄の新京成線を利用し、「八柱駅」「常盤平駅」「五香駅」で下車すると、徒歩ですぐにさくら通りへ到着します。また、JR東日本の武蔵野線「新八柱駅」からもアクセス可能です。
常盤平さくら通りを訪れて
常盤平さくら通りは、その美しい桜並木と緑豊かな環境が魅力的な観光スポットです。特に春の「常盤平さくらまつり」では、桜のトンネルを歩きながら、沿道の露店を楽しむことができるため、家族連れや観光客にとって理想的な訪問先となっています。また、周辺には公園や文化施設も多く、1日を通して様々な楽しみ方ができるエリアです。ぜひ、季節の移ろいを感じながら、常盤平さくら通りを訪れてみてください。