概要
流山市立博物館は、地域の歴史や文化、さらには近代の出来事に関連する展示が充実しており、流山市の成り立ちや発展に関する幅広い知識を得ることができます。館内では、鉄道や軍事、古代遺跡などに関する多彩な展示が行われており、訪れる人々にとって学びの場として貴重な役割を果たしています。
鉄道関係の展示
流山市立博物館では、流山市を走る鉄道に関連する展示が充実しています。特に、流鉄（旧流山軽便鉄道）や東武野田線に関する展示があり、これらの鉄道の歴史を振り返ることができます。軽便鉄道時代の古い写真や、当時の鉄道の様子が伝わる貴重な資料が展示されており、鉄道ファンにも興味深い内容です。
軍事関係の展示
館内には、軍事に関する展示もあります。特に、陸軍糧秣（りょうまつ）本廠流山出張所に関連する展示があり、出張所内の見取図なども展示されています。この展示では、地域の歴史の一端として、軍事施設がどのように機能していたかを知ることができます。
味醂（みりん）関係の展示
流山市は味醂の生産でも知られており、博物館では味醂に関する展示も行っています。味醂の製造過程やその歴史、また、地域経済に果たした役割についての資料が展示されており、流山市の産業史を学ぶことができます。
宅地開発に関する展示
流山市の近代における発展には、宅地開発が大きな影響を与えてきました。博物館では、流山市における宅地開発の歴史を振り返り、都市の変遷を示す展示が行われています。これにより、流山市がどのように変わり、現在の街並みが形成されてきたかを知ることができます。
古代遺跡に関する展示
流山市には多くの古代遺跡があり、博物館ではこれらに関連する展示も豊富です。古代遺跡の発掘調査結果や、出土した遺物が展示されており、流山市の長い歴史に触れることができます。古代から続く地域の文化や生活の様子を、展示を通して学ぶことができます。
ビデオ視聴コーナー
博物館内には、流山市に関連するビデオを視聴できるコーナーがあります。入館者は、自身でビデオを選び、ビデオデッキにセットして視聴することが可能です。過去にテレビで放映された流鉄に関する番組なども視聴でき、地域の歴史を映像で楽しむことができます。
書籍の閲覧と販売
博物館では、流山市の歴史に関する書籍を閲覧できるスペースも用意されています。また、一階ではこれらの書籍の販売も行っており、興味のある方は購入することが可能です。さらに、隣接する流山市立中央図書館でも関連書籍を閲覧することができます。
歴史
流山市立博物館は、1978年に開館しました。その後、2008年には開館30周年を迎え、長きにわたり地域の歴史や文化を紹介し続けています。これまで多くの展示やイベントを通じて、地域の人々や観光客に貴重な学びの場を提供してきました。
利用案内
開館時間
流山市立博物館の開館時間は、午前9時30分から午後5時までです。見学には十分な時間を確保することをおすすめします。
休館日
休館日は月曜日および年末年始（12月28日から1月4日）です。また、祝日に開館している場合でも、翌日が休館日となることがあります。月の末日（土・日を除く）は館内整理のため休館となることがあるため、事前に確認が必要です。
駐車場と身障者設備
博物館には駐車場が設けられており、自動車で訪れる方にも便利です。また、身障者向けの設備も整っており、すべての来館者が快適に利用できるよう配慮されています。
交通アクセス
電車でのアクセス
- 流鉄流山線「流山駅」下車徒歩約7分
- 首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス「流山セントラルパーク駅」下車徒歩約20分
バスでのアクセス
松戸駅前行き、または江戸川台駅行きのバスに乗り、「文化会館入り口」で下車し、徒歩2分で博物館に到着します。
自動車でのアクセス
常磐自動車道「流山IC」より車で約15分の距離にあり、自動車でのアクセスも便利です。
周辺施設
流山市立博物館は、流山市立中央図書館と同一の建物を共有しているため、博物館見学の後に図書館を訪れることも可能です。また、博物館の周辺には、葛飾県印旛県庁跡や六部尊など、地域の歴史に関連するスポットも点在しています。これらを合わせて見学することで、さらに深く流山市の歴史を知ることができるでしょう。
まとめ
流山市立博物館は、流山市の歴史や文化を学ぶための重要な施設です。鉄道、軍事、味醂、古代遺跡など多彩な展示があり、訪れる人々にとって多くの発見があるでしょう。また、周辺施設と併せて訪れることで、流山市の魅力をより深く体験できます。交通アクセスも良好で、駐車場や身障者向け設備も完備されているため、誰でも気軽に訪れることができる博物館です。