教会の概要
カトリック松戸教会は、千葉県や東京、埼玉、茨城など広範囲から多くの信徒が集まる教会です。アクセスが良好で、常磐線と新京成線の松戸駅から徒歩8分の場所に位置しています。毎週行われる日本語のミサに加え、第2週日曜日には英語、第4週日曜日にはタガログ語でのミサが行われ、多文化・多国籍な信徒にも対応しています。特に、千葉県北西部地方の外国人信徒が多く訪れる教会としても知られています。
教会の沿革
カトリック松戸教会は、明治10年代から始まったカトリック教会の宣教活動の中で発展してきました。パリ外国宣教会の司祭たちが松戸・流山・柏などで宣教を行い、多くの信者家族が生まれましたが、当時は教会が遠く、司祭の訪問も限られていたため、信徒は地元に教会ができることを強く望んでいました。
1949年、当時の東京大司教区大司教である土井辰雄が荒井勝三郎に対して、松戸に教会を設立するための土地探しを指示し、翌年1950年7月に松戸駅前の向山中段に教会聖堂が建設されました。これにより、多くの信徒が念願だった地元の教会での信仰生活を送ることが可能になりました。
再開発と移転
1972年、松戸市の駅前再開発に伴う区画整理が行われることになり、教会は現在の場所に移転することが決定しました。同年12月に白柳誠一大司教によって新しい教会の献堂式が行われました。この移転により、松戸教会は新しい形で信徒たちに親しまれる場となりました。
記念式典とファティマの聖母像
2015年、カトリック松戸教会は献堂65周年を迎え、大天使聖ミカエルの祝日に記念ミサが行われました。このミサには、バチカン駐日教皇大使ジョゼフ・チェノットゥ大司教が司式し、教皇フランシスコより使徒的祝福が授けられました。さらに2017年には、ファティマの聖母マリア出現100周年を記念して、教皇フランシスコに祝福されたファティマの聖母像が安置されました。
教会の活動と特徴
多文化共生の教会
カトリック松戸教会では、地域住民や日本語を母国語としない外国人信徒のニーズに応じた活動が展開されています。定期的に日本語だけでなく、英語やタガログ語によるミサが行われ、千葉県北西部地方の外国人コミュニティにとって重要な拠点となっています。これにより、文化や言語の壁を越えた信仰の場を提供しており、多様な背景を持つ信徒が一堂に集うことができる場所となっています。
ミカエル祭バザー
毎年10月に開催されるミカエル祭バザーは、教会の大きなイベントの一つで、地域の住民や聖ミカエル幼稚園の父兄子弟が一緒に楽しむ賑やかな催しです。地元住民にも開放されているため、教会の信徒だけでなく、広く地域の人々との交流の場にもなっています。このバザーは、信仰の共同体だけでなく、地域社会との繋がりを深める機会となっています。
東京大司教区入門講座の指定教会
2020年より、カトリック松戸教会は東京大司教区の入門講座が行われる指定教会となっています。入門講座は、カトリック信仰に興味を持つ方々や新たにカトリック信者になることを希望する方々に向けて行われており、教区から派遣されるカテキスタ(信徒指導者)によって講義が進められています。これにより、教会は信徒の教育と新たな信仰者の受け入れに積極的に関与しています。
アクセス情報
カトリック松戸教会は、松戸駅から徒歩8分という便利な場所に位置しています。東日本旅客鉄道(JR東日本)の常磐線および新京成電鉄新京成線を利用することで、都内からのアクセスも良好です。また、教会周辺には商業施設も多く、訪問者にとって利便性の高いロケーションです。