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松戸市

(まつどし)

松戸市は、千葉県北西部に位置する人口約50万人の都市です。県内では千葉市、船橋市に次いで第3位の人口規模を持ち、1943年(昭和18年)に市制を施行しました。松戸市は東京都と隣接しており、東京都区部への通勤率が37.3%(2010年国勢調査)と多くの「千葉都民」が住むエリアとして知られています。歴史的な文化財や自然が豊富で、観光名所も多く、訪れる人々を魅了しています。

名所・旧跡

神社

松戸市には、多くの歴史的な神社が点在しています。

寺院

松戸市には由緒ある寺院が多く、歴史的価値が高い場所が点在しています。

礼拝堂

遺跡

歴史的な遺跡も多く残り、古代の文化や生活を感じられるスポットです。

城跡・陣屋跡

松戸市戸定歴史館

戸定邸(戸定が丘歴史公園)は、徳川慶喜の実弟・昭武の屋敷で、国の重要文化財に指定されています。館内には松戸徳川家や徳川慶喜家の資料が展示されています。

旧跡

歴史的な劇場

かつて松戸市内には多くの劇場がありましたが、2023年現在、ユナイテッド・シネマテラスモール松戸のみが営業しています。

自然・公園

21世紀の森と広場

21世紀の森と広場は、芝生広場が広がる自然豊かな公園です。

矢切の渡し公園

矢切の渡しは、環境省「日本の音風景100選」にも選ばれたスポットです。

斉藤家竹林

斉藤家の竹林は、市内の自然を象徴する美しい景観を提供しています。

湧き水

松戸市には多くの湧き水があり、清らかな水を楽しむことができます。

歴史的な公園

その他の観光名所

江戸川とその周辺

松戸市の江戸川沿いには、松戸フラワーライン江戸川カッパ市江戸川アースディ自転車ライドなど、多くのイベントやアクティビティが楽しめます。

歴史的な建造物と施設

その他の見どころ

都市の特性と歴史的な背景

松戸市は歴史的には水戸街道の宿場町として栄え、徳川将軍家とゆかりのある土地でもあります。徳川光圀(水戸黄門)と縁のある松戸神社や、元水戸藩主の徳川昭武が暮らしていた旧徳川家住宅松戸戸定邸など、徳川家との関わりが色濃く残っています。江戸時代には江戸川での水運が盛んで、周辺の農村地域から船で江戸の日本橋へ野菜などが運ばれ、松戸は農産物の集散地としても賑わいました。

松戸市の地理

松戸市は千葉県の北西部に位置し、東京都心から10~20キロメートル、千葉市からは約20~30キロメートルの距離にあります。市の西端は江戸川が流れ、関東平野の沖積平野に広がる平坦な地形と、下総台地の西端に位置する住宅地が特徴です。

地勢と河川

松戸市の標高は最高32.4メートル(21世紀の森)、最低は1.1メートル(栄町三丁目)です。市内を流れる主な河川には、一級河川の江戸川、流況調整河川の北千葉導水路、坂川、柳原水閘などがあり、豊富な水資源とともに発展してきました。

歴史

松戸市域には縄文時代から人が居住していた痕跡が見つかっており、河原塚古墳などの遺跡も存在します。中世にはこの地域は下総国葛飾郡に属していましたが、具体的な記録はほとんど残されていません。江戸時代に入ると水戸街道の宿場町として発展し、特に徳川家との関係が深まりました。

水戸街道と徳川家

松戸、小金、馬橋の3つの宿場町は水戸街道沿いに位置し、江戸と水戸を結ぶ重要な交通拠点でした。将軍家もこの地を頻繁に訪れ、松戸神社には水戸光圀ゆかりの銀杏の樹が、松戸戸定邸には徳川昭武が居住していました。

近代の松戸

明治時代に入ると、1878年に東葛飾郡役所が松戸に設置され、行政の中心地としての役割を果たすようになりました。また、1896年には現在の常磐線が開通し、松戸はさらに発展しました。戦後になると東京への通勤圏内としての役割が強まり、急速に宅地化が進みました。

産業

松戸市綜合卸売市場

松戸市には「松戸市綜合卸売市場」という卸売市場があり、東京都や埼玉県の東部、千葉県西部の広範囲にわたる商圏を持っています。この市場には青果、水産、関連食品、食堂など4部門、約60店舗が立ち並び、地域の食文化に貢献しています。

特産品

松戸市は和梨(二十世紀梨発見地)や矢切ねぎなどの特産品が有名です。特に矢切地区で栽培されるネギは品質が高く、広く知られています。

文化施設と観光スポット

森のホール21

森のホール21は、市内にある大規模な文化施設で、音楽や演劇の公演が行われる松戸市の代表的なホールです。

松戸市立博物館

松戸市立博物館は常盤平団地の一室を再現展示するなど、市民や観光客が歴史に触れることができる施設です。地域の歴史や生活文化を学ぶ貴重なスポットとなっています。

自然とレクリエーション

松戸市内には自然を楽しむための公園や緑地が数多くあります。特に「21世紀の森と広場」では広大な敷地に自然環境が整備され、家族連れや散策を楽しむ人々に人気のスポットとなっています。

矢切の渡し

矢切の渡しは、江戸時代から続く渡船で、松戸市の歴史を感じられる観光名所の一つです。この渡し船は現在も運航しており、松戸と対岸の東京都葛飾区を結んでいます。

松戸市の交通アクセス

松戸市内には東日本旅客鉄道(JR東日本)の常磐線が南北に通り、新松戸駅では武蔵野線と交差しています。さらに、新京成電鉄や北総鉄道北総線も市内を走り、東京都や他の都市へのアクセスも便利です。

松戸市の発展と未来

東京へのアクセスが良い松戸市は今後もベッドタウンとしての発展が見込まれていますが、地域の歴史や伝統を大切にしながら、文化・教育・産業が調和した街づくりが進められています。健康都市連合にも加盟している松戸市は、市民の健康を大切にする都市としても注目を集めています。

Information

名称
松戸市
(まつどし)

柏・松戸

千葉県